米利上げをするのか?

米利上げをするのか?

今後の米利上げの動向はどうなる?

アメリカは去年の12月、日本で言う日銀金融政策決定会合にあたるFOMCにおいて政策金利の利上げを決定しました。FRBのイエレン議長によると、最近のアメリカの雇用情勢が好調であり、今後も緩やかな米国景気の拡大が見込まれることから長く続いた金融緩和路線を転換し、金利正常化へ向けた第一歩を踏み出したということです。

しかし、その直後に中国経済が悪化し世界全体の株式市場に大きな影響を与えるなど、徐々に世界の景気はマイナス方向へと不確実性を増しているようにも感じられます。欧州では昨年明らかとなったフォルクスワーゲンの排ガス不正問題や流入し続ける中東からの難民問題についてまだ解決の糸口すら掴めていないような状況です。また同じく欧州問題でいえば今年6月にはイギリスがユーロ経済圏から脱退するかどうかの国民投票も行われる予定となっており、一枚岩として結束しなければならない欧州各国の絆に徐々に綻びが生じてきているように感じられます。

アジア圏のマネー状況は大いに影響

また、アジア圏へと目を移すと肝心の中国政府には残された景気刺激策がほとんど無いように思われます。実際、今年1月に発生した上海株式市場の暴落についても中国当局の打つ手はそのほとんどが空振りに終わり、次にまた急落が起きた場合は中国の実体経済に甚大な悪影響を起こすのではないかと考えられているのです。中国景気が悪化すれば原油を中心とした資源価格は更に暴落し、そこへ流れ混んでいたリスクマネーは急激に縮小することになります。そうなれば世界全体のお金の流れが萎縮してしまい、一気に世界恐慌へと突入する可能性もあるのです。

米利上げに対する意見

個人的な意見としては、昨年末の米国政策金利の利上げはやや時期尚早だったと言えるでしょう。たしかにあの時点では年明けの株式市場の混乱は予測できなかったかもしれませんし、その事でイエレン議長を責めるのは多少酷かもしれません。しかし、実際に世界経済は危うい段階へと徐々に近づいています。米国の利上げが次はいつになるのか?という疑問については、おそらく年央かそれ以降となるでしょう。年末近くになれば大統領選挙もありますし、その結果を見極める・・・といった言い訳を使って利上げ凍結宣言が出される可能性も否定できません。

投資家の皆さんにおかれましてはFOMCの開催日程は常にチェックするようにしましょう。また、FOMCの結果が発表されるタイミングだけでなく、その議事録が公表される際も為替や株価が大きく動く可能性が高いので注意が必要です。